マテルがキャラクター・アニメ大手HIT取得 買収総額6億8千万ドル

「きかんしゃトーマスとなかまたち-」の玩具と子ども

2月1日、世界最大の玩具企業であるマテル(Mattel)は、英国のキャラクター・アニメーション制作企業のHITエンタテインメント(HIT Entertainment)の買収を完了したと発表した。マテルは2011年10月に買収提案をしていた。買収総額は6億8000万ドルで、マテルは現在HITの株式を保有する投資会社Apaxパートナーズにの現金で支払う。

HITエンタテインメントは、未就学児向けのキャラクターに強みを持つ。「きかんしゃトーマスとなかまたち-」や「Barney」などの人気キャラクターを保有する。
また、キャラクター事業に加えてアニメーション事業も強力だ。テレビ番組やホームビデオ向けのアニメーション製作、発売・販売、さらに出版やイベントまで手掛ける。そのビジネスは英国、北米のほか日本や香港でも活発だ。

マテルは今回の買収により、未就学児向けのブランドであるフィッシャープライスを中心に同社の世界戦略が大幅に強化されるとしている。
また、テレビアニメーション、玩具、キャラクターグッズで展開する「きかんしゃトーマス」の世界的なブランド力に大きな期待をかける。バービーやHot Wheels、フィッシャープライス、アメリカン・ガールと並ぶブランドとして今後も活用する方針だ。

世界の玩具・キャラクター業界では、最近、日本企業も含めたM&Aが活発化している。2011年には日本タカラトミーが未就学児向けに強みを持つ米国玩具企業RC2を買収、またサンリオは昨年12月に「ミスターメン」のキャラクターを持つ英国の企業を買収している。
玩具、とりわけ子供向けの分野は、今後、新興国を中心に市場の拡大が見込まれる。また、キャラクタービジネスも世界的な成長分野である。一方で、キャラクターやブランドの開発・育成には、時間がかかる。そこで既存の有力企業やブランド、キャラクターの買収に動いているとみられる。

マテル・インターナショナル(日本サイト) http://www.mattel.co.jp/