「プリティーリズム」2期決定 グローバル視野のビジネス展開

 女児向けのクロスメディア・コンテンツ プリティーリズムが、2012年4月から新たな展開となる。タカラトミーアーツは、1月31日に東京・産業貿易センター浜松町館で行われていた2012 タカラトミーグループ春商談会にて、「プリティーリズム」新シリーズ番組製作記者会見を開催した。
 記者会見では、一年間、好評を博したシリーズの第2期となる『プリティーリズム ディアマイフューチャー』製作とそれに伴う新たな戦略を披露した。
 挨拶にはタカラトミーアーツの佐藤慶太代表取締役社長、アニメ放映で大きな役割を果たすテレビ東京のアニメ局アニメ制作部長の小田原明子さん、エイベックス・エンタテインメント取締役の竹内成和さん、それにタカラトミーアーツの森岡俊広さんが立った。

 アニメパートと実写パートの組み合わせ、リアルな店舗やリアルなファッションと連動と、前作は野心的なビジネスの取り組みで注目された。佐藤社長によれば、この戦略は大きな成功を収めた。番組開始当初は関連アミューズメントの売上も小さかったが、放映後売上が大きく伸び、今回の2期展開にこぎつけたという。
 これを端的に示すのが、横浜ランドマークタワーにオープンしたリアルブランドショップ「PrismStone」だろう。関連グッズやアパレルを並べた約10坪の店舗で、オープンから9ヶ月で6300万円を超える売上を実現した。これを受け2012年は新しいブランド「DearCrown」をお台場にオープン、さらに全国で積極的にショップ展開をする。

佐藤慶太 タカタトミーアーツ代表取締役

 そうした成功を踏まえたうえで、『ディアマイフューチャー』では、マーケティングをさらに大きく変える。佐藤社長はこれを「進化」と呼ぶ。
 ひとつは海外展開だろう。番組はふたつのアイドルユニットをアニメのキャラクターとして登場させるが、そのひとつは韓国のアイドルによるものだ。作品の舞台も日本だけでなく韓国に広がるという。製作委員会にも韓国の放送局が加わっており、海外での展開が視野に入っているようだ。
 
 女児向けということで、「プリティーリズム」はやはりテレビアニメで人気の「プリキュア」シリーズと比較されがちだ。しかし、アミューズメントゲームやファッション、ポップス音楽に大きく展開するプリティーリズムは、玩具連動というよりも女児のライフスタイル全体にアプローチする異なった戦略を取っている。
 ブランドのターゲットは小学校女児中学年から高学年としており、プリキュアよりもやや高めだ。また、新シリーズの「DearCrown」では、ターゲットの拡大を狙う。
 PrismStoneでは、「POP」、「ラブリー」をテーマに可愛らしさを打ち出す。イメージキャラクターはPrizmmy☆である。
 一方、DearCrownは「クール」と「セクシー」がテーマ。韓国の5人がイメージづくりの役割を果たす。Prizmmy☆の4人は10歳から12歳、韓国の5人が14歳から18歳となっていることからも、DearCrownがこれまでよりも少し大人の年代を狙っていることが分かるだろう。
[数土直志]