電子版「少年ジャンプ」北米で開始 日本から2週間で最新エピソード

 1月30日から米国とカナダで、「WEEKLY SHONEN JUMP ALPHA」のデジタル配信がいよいよスタートした。「WEEKLY SHONEN JUMP ALPHA」は、サンフランシスコに本拠を持つ日本マンガの翻訳出版社VIZ Mediaが発売する。日本の人気マンガ週刊誌「少年ジャンプ」の電子書籍、英語版にあたる。
雑誌の目玉は日本でも人気の作品がいち早く、掲載されることである。これまでの紙出版では難しかった日本の「週刊少年ジャンプ」掲載から2週間で英語で最新エピソードを読むことを実現出来する。

連載作品は『NARUTO』(569話)、『BLEACH』(476話)、『ONE PIECE』(652話)、『バクマン。』(162話)、『トリコ』(171話)、『ぬらりひょんの孫』(185話)の6作品である。創刊記念として、『NARUTO』の作者である岸本斉史さんへのインタビューが掲載されている。岸本さんは、マンガ創作の秘密などを語っている。
さらに「WEEKLY SHONEN JUMP ALPHA」を年間契約すると、米国でも人気の「遊戯王」のトレーディングカードゲームが年に4回手に入る。これは現地のコナミとの協力で実現する。『遊戯王』TCGのカード特典は、これまで月刊雑誌「SHONEN JUMP」で購買者から高い人気を集めていた。電子版でもこれを行い、雑誌のプロモーションにつなげる。

「WEEKLY SHONEN JUMP ALPHA」は、VIZ Mediaのポータルサイト VIZManga.com、そしてiPad、 iPhone、iPod touch向けのVIZ Manga appsを通じて利用する。年間48週間分に雑誌52週間、自由にアクセス出来る有料会員が25.99ドル、また1冊ごとでは0.99ドルで4週間アクセス出来る。料金も紙の雑誌に比べるとかなり手頃だ。

電子英語版の「少年ジャンプ」の発売は、2011年10月に発表され、大きな話題を呼んだ。日本では実現していないデジタル週刊誌への進出は、北米マーケット固有の事情が反映しているとみられる。
最新作に対するニーズの強さから、読者が日本での雑誌発売直後からネット上にアップされる違法コンテンツに走りがちなことに対する対策というのがまず大きい。現在、VIZ Mediaは、紙の月刊誌で「SHONEN JUMP」を発売しているが、日本より格段に大きく、書籍・雑誌の配送時期も固定し難い北米では週刊でのマンガ雑誌の刊行が難しい。
さらに書籍・雑誌小売店網の急激な縮小で読者に雑誌が届きにくくなっていることから、より身近なネット、モバイルでの週刊化、内外リリース時差の縮小を実現した。今後、紙媒体の「SHONEN JUMP」は、刊行を終了する予定だ。

「WEEKLY SHONEN JUMP ALPHA」公式サイト
http://SJAlpha.com