東映アニメ通期売上げ310億円に伸長 第3Q決算で修正

[版権、商品販売、イベントが好調]
 アニメ制作大手の東映アニメーションは、1月30日に平成24年3月期第3四半期の決算を発表した。業績は引き続き伸びており、売上高、利益とも好調であった前年をさらに上回っている。
 また、東映アニメーションは今期3度目の通期連結業績予想の上方修正を行っている。売上高は310億円となる見通しである。

 第3四半期までの通期連結売上高は、261億800万円(前年同期比29.6%増)、営業利益は41億2900万円(同21.3%増)、経常利益は44億5600万円(同22.7%増)、四半期純利益は26億5500万円となった。
 映像制作・販売事業が伸び悩んだのに対して、版権事業、商品販売事業、イベント事業の伸びが大きかった。アニメを核にした二次展開、周辺事業の開発が大きな力を発揮したかたちだ。

 とりわけ伸びが大きかったのは、イベント事業である。『ワンピース』の大型イベントや『スウイートプリキュア♪』のキャラクターショーが貢献し、売上高は22億3300万円、前年同期比で351.9%増となっている。セグメント利益も1億6200万円(同20.8%増)だった。
 版権事業は売上高87億9700万円(前年同期比30.0%増)、セグメント利益は38億100万円(同23.4%増)と利益の半分以上を稼いでいる。『ワンピース』が好調で、『スイートプリキュア♪』の堅調だった。海外ではアジアで『ワンピース』、『聖闘士星矢』の商品化権、ヨーロッパで『ドラゴボール』のゲーム化権が大きかった。
 商品販売事業でも、『ワンピース』が好調、『スイートプリキュア♪』が堅調だった。売上は75億7400万円(同31.3%増)、セグメント利益5億2600万円(同74.1%増)である。

[劇場アニメ減も、TVアニメ、映像パッケージ、ソーシャルゲーム伸長]
 映画制作・販売事業は75億2300万円(前年同期比5.3%減)、セグメント利益は5億6700万円(同23.6%減)である。前年同期に比べて大型作品のなかった劇場アニメ部門が落ち込んだの理由である。また、海外向けの放映権、ビデオ化権は、為替の影響を受けて大幅な減収だった。
 一方で、テレビアニメは『ワンピース』、『スイートプリキュア♪』、『トリコ』、『デジモンクロスウォーズ』等、人気作品が揃い大幅な増収となった。また、『ワンピース』の「Log Collection」、『ジャンプ HEROS film』、劇場版プリキュアシリーズのBD、DVDが好調で、パッケージソフトも大きく伸びた。
 また、近年、ビジネス拡大が注目されているソーシャルゲームも業績に貢献した。『スラムダンク for モバゲー』が、動画配信と伴に好調だった。

[通期売上高300億円突破、経常利益50億円を見通し]
 業績の好調を受けて、東映アニメーションは昨年7月25日、10月25日に続き、今期3度目の業績予想の上方修正を発表した。売上高を290億円から310億円に変更したほか、営業利益は40億円から47億円に、経常利益は42億円から50億円に、当期利益は25億円から29億円に引き上げる。修正の理由は『ワンピース』関連のビジネスの好調に加え、ソーシャルゲーム事業の好調も挙げられている。
 これは期初予想の売上高211億円、営業利益22億円、経常利益25億円を大幅に上回る。また、東映アニメーションの通期連結売上高が初めて300億円の大台を超える。

東映アニメーション http://www.toei-anim.co.jp/