角川G第3四半期 売上・利益前年並み アニメBDは順調

出版、映画、アニメ事業などの角川グループホールディングスは、1月30日に平成24年第3四半期の決算発表をした。
第3四半期までの連結売上高は1075億5100万円、前年同期比で3.0%の増加となる。営業利益は55億2500万円(同2.6%増)、経常利益は59億2600万円(同1.0%減)、四半期純利益は35億300万円だった。売上高、営業利益、経常利益は、ほぼ前年並みに推移した。

しかし、事業ごとでは好調な部門と不調な部門の違いが表れた。好調だったのは、書籍関連でのライトノベル、マンガである。また、文芸書・実用書も堅調だった。しかし、雑誌・広告関連は市場環境の悪化から厳しい情況が続いた。
ライトノベルでは、『新約とある魔術の禁書目録』(鎌池和馬:アスキー・メディアワークス)、『バカとテストと召喚獣』(井上堅二・エンターブレイン)が売上に貢献した。またマンガでは、テレビアニメ化され、実写映画も公開される『テルマエ・ロマエ』(ヤマザキマリ:エンターブレイン)、『よつばと!』(あずま きよひこ)、『とある科学の超電磁砲』(鎌池和馬、冬川基:アスキー・メディアワークス)がヒット作となった。

映像関連も明暗を分けたかたちだ。Blu-ray Discを中心にアニメ作品が好調なパッケージソフト事業が順調だった。2011年10月から連結決算に加わったメディアファクトリーと角川書店が手掛けた『Steins;Gate』がヒット作となった。
しかし、全国の映画館を運営するシネコン事業は厳しかった。東日本大震災の影響もあり、観客動員が伸び悩んだ。

また、ネット・デジタル分野では、ゲームソフト、eコマース事業が順調である。今後はデジタルコンテンンツ事業の中核となっている「BOOK☆WALKER」のビジネス拡大が鍵になりそうだ。
角川グループが力を入れる海外、アジアでは、台湾と香港の現地法人が順調に推移している。新たに進出している中国では、出版事業で刊行実績を伸ばしているという。今後の展開が注目される。

角川グループホールディングス
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