アニメ制作で日本初 TYO中国で合弁会社設立 

 映像制作の中堅会社と知られるTYOは、日本企業としては初めてのアニメーション企画・制作分野で合弁企業を中国に設立する。新会社の社名は中外資大連東方龍動画発展有限公司となり、遼寧省大連市に本年8月に資本金200万ドルで設立予定である。
 新会社にはTYOが35%出資するほか、現地で人気アニメーション『聊斎』を制作した実績を持つ、大連精英美術製片有限責任公司が51%を出資する。新会社は、中国市場でのアニメーション企画・制作に携わり、TYOから取締役が複数だされる予定になっている。
日本経済新聞によれば、新会社は『聊斎』の第2シリーズを中国の大手放送局中国中央テレビに供給し、TYOの子会社がハルフィルムメーカーは日欧共同制作した作品を中国のテレビ局に供給する。また、キャラクタービジネスや自社アニメの制作も手掛けるという。

 こうした合弁事業は、日本企業としては初の試みである。しかし、、昨年11月の中国政府によるアニメ制作・配給事業の外資規制の後に、米国の大手映画製作会社ワーナーブラザースは中国の国有映画会社・中国電影集団との合弁会社である中影華納横店影視を設立している。この新会社はアニメ制作も手掛ける意向とされており、ワーナー側の出資比率は4割であった。また、ワーナーは現在、中国の2大放送局中国電視台と上海文化広播媒体集団とも交渉中だと伝えられている。

 TYOはグループに上記のハルフィルムメーカーのほか、複数のゲーム制作会社とアニメ制作会社を抱えている。5月30日発表された中間決算では、エンターテイメント部門8社のうちCG制作会社3社、ゲームソフト会社2社がいずれも黒字であったが、ハルフィルムメーカー、ジェンコのアニメ制作会社はいずれも赤字であった。これらのエンターテイメント部門の売上高は半期12億1600万円で3600万円の営業赤字であった。この中には、新たにグループ化したアニメ制作会社のゆめ太カンパニーは含まれていない。事業全体に占めるエンターテイメント部門の売上げ比率は全体の17.4%である。