サンリオ14年ぶりにアニメ制作進出

 日本経済新聞のネット版NIKEEI NETは、ハローキティなどの人気キャラクターでビジネスを展開するサンリオが本年6月からアニメ制作を開始すると伝えている。報道によれば、サンリオは現在『シナモンロール』や辻信太郎社長が描いた絵本『森のメルヘン』、『大切な仲間たち』などの3作品を劇場アニメ化し2007年3月に公開するとしている。映画1本あたりの製作費は5億円前後で、製作委員会の導入によりリスクを軽減する。

 1975年に開始され1980年代に全盛を誇ったサンリオのアニメ作品群は資金をふんだんに使った質の高いものであった。なかでも原作を辻社長自ら手掛けた『シリウスの伝説』や『星のオルフェウス』、『くるみ割り人形』、『ユニコ』などは高い評価を受け、海外でも知られた作品となっている。しかし、『キタキツネ物語』(実写作品)などの一部の映画以外はその巨額の製作費を回収出来なかった。このためサンリオは1991年を最後にアニメ制作から撤退していた。
 
 かつての金に糸目をつけないともまで言われたサンリオアニメだが、今回の映画1本の製作費5億円は、通常の劇場アニメの製作費より若干多めだが目立って多いものではない。また、製作委員会の利用することで、かつての夢の実現としてのアニメ制作でなく、よりビジネスの側面が高くなっている。サンリオは、昨年の秋に三菱商事とのアニメ制作における提携を発表している。今回報道で触れられたテレビ会社、玩具会社のほかに三菱商事や三菱商事系のアニメ制作会社ディーライツも製作委員会に加わってくる可能性が強いだろう。
 現在、サンリオ関連のアニメ作品ではサンリオ自身でなくウィーブの手掛ける『お願いマイメロディ』がテレビ放映されている。