2005年 ゲームソフト会社の決算出揃う

 本日のスクウェア・エニックスとセガサミー、昨日のカプコンの決算発表で主要なゲームソフト会社の2005年決算がほぼ出揃った。今回の決算の全体の特徴は、上位ゲームソフト会社の全てが昨年度売上高を増やしていることである。一社だけ売上高を減らしたコナミもゲームソフト事業のみに絞れば2%程度売上高が伸びている。
 90年代半ば以降から続くゲーム市場の縮小は昨年反転に転じたとされるが、こうしたところからもそれを見て取ることが出来る。特に、ゲーム市場の反転の原動力が、携帯ゲーム機主導と考えられているが、実際にはゲームソフト自体も市場の再拡大に向かっている可能性が高い。とりわけこうした会社の売上げの外で拡大している部分が大きなオンラインゲームを含めればなおさらであろう。
 2006年は、XBOX次世代機、PS3、任天堂レボリューションの発売直前ということで旧型コンソール機とそのソフトの販売が鈍る可能性が高い。しかし、新型機の発売が出揃う2007年を見越せば、ゲーム業界の見通しは明るいといえるだろう。さらに、携帯ゲーム機やオンラインゲームの動向しだいでは、2006年もゲーム業界は意外に好調さを維持する可能性がありそうだ。
 
 しかし、ゲーム会社の動きが安泰かといえば、むしろ逆である。一昨年のスクウェアとエニックの合併、昨年のセガとサミーの経営統合、さらにナムコとバンダイの経営統合とゲーム業界は急激に集約され競争は激化しつつある。こうした中で、カプコンやコーエーといった中堅会社が今のままの経営を維持するのか、さらには企業規模でセガサミーやバンダイナムコの後塵を拝することになったコナミは新たな動きをみせるのかが焦点になるだろう。新型コンソール機向けのゲームソフト開発費がさらに高騰すれば、資本力やゲームソフトのメディアミクス利用を目指した異業種M&Aの可能性はこれまで以上に高まって来るに違いない。

               売上高        経常利益
コナミ            2606億円(4.7%減)  274億円(31.6%減)
 (スポーツ事業を除外)  1815億円        254億円
セガサミー(セガ分のみ)1949億円(1.9%増)  62億円(50.5%減)
ナムコ           1785億円(3.5%増)  145億円(1.1%増) 
タイトー           845億円 (1.9%増)  28億円(49.9%減)
スクウェア・エニックス   738億円(16.9%増)  259億円(41.9%増)
カプコン           658億円(25.1%増)  73億円(835%増)
コーエー           281億円(1.6%増)   122億円(3.1%減)