多様化するアニメと劇場の関係 2012年劇場アニメは?

[台頭するフルCGアニメーション]

 もうひとつ大きな歯車が回るとすれば、それはCGアニメーションのさらなる台頭だろう。2011年にもCGアニメーションには、『豆富小僧』、『鉄拳 ブラッド・ベンジェンス』があったが、2012年にその数が急増する。
 興行区分上は2012年の作品に入る『フレンズ もののけ島のナキ』、『ドットハック』、『ドラゴンエイジ-ブラッドメイジの聖戦-』、『009 RE:CYBORG』、『バイオハザード ダムネーション』だ。さらに今回のリストには入れていないが、米国のソニーピクチャーズ製作で荒牧伸志監督のもと国内で制作されている『スターシップ・トゥルーパーズ』も2012年に公開される可能性が高い。

 国内制作のフルCGアニメーションがメインストリームに根づかない日本で、こうした作品がどのように受け入れられるのかが注目される。これらの6作品は全て違うスタジオで制作されている。そのテーストは、セルタッチからゲームムービから派生したもの、欧米でみられるキャラクターアニメーションタイプと表現方法が多彩だ。
 今後、これらの映像表現が並立するのか、いずれかに収れんされて行くのか。日本のCGアニメーションがどの方向に進んでいくのか、2012年はそれを見極める年になりそうだ。

[映画フォーマットを解き放つアニメ イベント上映]
[ODSとアニメイベントの可能性]
[個性的な作品群: ヱヴァ、細田守、神山健治]