クリエイター向けソフト、ビューアのセルシス エイチアイと経営統合

 アニメやマンガ、イラストの制作ソフト、電子書籍・コミックのビューアソフトのセルシスは、ミドルウェア開発などのエイチアイと経営統合する。11月25日にセルシスの2011年10月期決算と同時に発表された。
 両社は共同持株会社アートスパークホールディングスを2012年4月2日に設立し、上場を廃止、その連結子会社となる。その後、アートスパークホールディングスが上場会社となる。新たにクリエイターサポート、電子書籍サポート、ミドルウェア企画・開発、コンテンツ制作などを行う企業が誕生する。
 共同会社の代表取締役会長はエイチアイの川端一生代表取締役社長が、代表取締役社長にはセルシス取締役の村上匡人氏が就任する。さらのセルシス顧問の川上陽介氏も取締役に名を連ねる。

 セルシスの2011年10月期通期決算の売上高は、27億200万円、当期純利益は2億2800万円である。一方、エイチアイの2011年3月期売上高は、22億1000万円、当期純利益は7600万円である。経営統合で売上高50億円規模の企業となる。
 発表によれば、今回の経営統合は、モバイルの需要がフィーチャーファンからスマートフォンに移る中で、新たな成長を狙うものだ。セルシスの持つ2次元グラフィックスのアプリケーション技術とエイチアイの持つ三次元グラフィックスのミドルウェアの技術の融合を狙う。

 セルシスは電子書籍ビューアの「BSリーダー」やクリエイター向けの制作ソフト、サポート事業を手掛ける。もともとの企業成長のきっかけは、アニメ制作ソフト「RETAS」、またマンガ制作ソフトの「ComicStudio」 の開発・販売である。現在は、事業の軸足はビューアソフトに移っている。
 しかし、電子書籍市場の変化は激しく、近年、セルシスの事業は悩んでいた。今回の経営統合で、事業の軸はさらに大きく変化することになりそうだ。

セルシス http://www.celsys.co.jp/
エイチアイ http://www.hicorp.co.jp/