VIZ Mediaヨーロッパ新社長に成田兵衛氏就任

 海外で日本マンガ、アニメビジネスを手掛けるVIZ Mediaヨーロッパの新社長に、成田兵衛氏が12月1日付で就任する。現在社長のジョン・イーサム氏は退任する。
 VIZ Mediaヨーロッパは小学館、集英社、小学館集英社プロダクションの関連会社で、フランス・パリに本社を持つ。ヨーロッパを中心にアフリカ、中近東も含めた広い地域で海外ビジネスを手掛けている。北米のVIZ Mediaと共に、小学館、集英社の海外展開を支える。

 成田氏は小学館出身で、女性雑誌「CanCam」や青年マンガ誌「ビッグコミックスピリッツ」などを経て、9年前にVIZ Mediaに異動、現在は上級副社長として北米の出版部門を統括している。北米最大の日本マンガ出版社となったVIZ Mediaの経験をヨーロッパでも活かすことになる。

 VIZ Mediaヨーロッパは、日本マンガに人気が高いヨーロッパでの事業を開発する目的で2007年に設立された。ヨーロッパ進出当初は、現地企業との競合もあり伸び悩んでいた。その後、2009年8月にフランスとドイツに拠点を持つ現地の有力企業KAZEグループを買収し、一気に事業を拡大した。
 現在は、日本の翻訳マンガ出版のほかアニメ・キャラクターのライセンス、音楽やグッズなど幅広いビジネスを展開する。主要な取り扱い作品には『青の祓魔師』、『Bleach』、『DEATH NOTE』などがある。

 ヨーロッパは、北米と並ぶ、日本の翻訳マンガの巨大市場である。近年、北米マンガ市場の落ち込みが厳しいことから、市場規模では既に北米を抜いているとみられる。一方で、複数の国、複数の言語によりマーケット構造はより複雑である。またマンガ翻訳出版社も多く競争が激しい。VIZ Mediaが市場の過半を占める北米とはまた異なる状況である。
 VIZ Media のキーパソンであった成田氏のVIZ Mediaヨーロッパ社長就任は、2009年のKAZEグループ買収に続く同社の大きな動きとなる。小学館、集英社、小学館集英社プロダクションが、ヨーロッパビジネスに対して、依然かなり積極的に取り組んでいる様子が窺える。

VIZ Mediaヨーロッパ http://www.vizeurope.com/
VIZ Media  http://www.viz.com/