米国デジタルドメイン上場後16%下落 市場価値約240億円

 11月18日にニューヨーク証券取引所に上場した米国のVFXスタジオ デジタルドメイン・メディア・グループ(Digital Domain Media Group)は、1株7.15ドルで初日の取引を終えた。公募価格の8.5ドルをおよそ16%下回る弱含みのスタートである。
 同社は公開に先立って、自社株500万株の公募を実施している。公募価格1株8ドル50セントで 4300万ドル(約33億円)を市場から調達した。当初は1株10ドルから12ドルの公募価格を、また公募株数も550万株を見込んでいた。しかし、経済環境悪化と市場の不安定化により、いずれも引き下げての上場だった。

 そうした価格ではあったが、市場環境の悪化がさらにデジタルドメインの株価を直撃したかたちだ。今年5月の株式上場表明の際には、同社は1億1000万ドルの資金調達を目指すとしていた。そうした点でも、思惑どおりの株式上場といかなかった。
 それでも、初日終値から算出するデジタルドメインの時価総額は3億ドル以上、日本円で約240億円にもなる。直近の年間売上高1億1000万ドルのVFXスタジオとしては、かなりの高評価といえる。

 デジタルドメイン・メディア・グループ(Digital Domain Media Group)は、1993年にハリウッドの大物監督ジェームス・キャメロンらの出資によって設立された。その高い技術力によって知られている。ハリウッドのメジャースタジオとビジネスを行い代表作には『トランスフォーマー』3部作、『トロン:レガシー』、『タイタニック』など数限りない。
 また、VFX部門を中心に数々のアカデミー賞に輝いている。ILMやリズム&ヒューズ・スタジオ、アニマル・ロジックなどと共に、業界を代表するスタジオとして知られている。
 大手CGアニメーションスタジオの株式上場は、ピクサーやドリームワークスなどの例はあるが、映画のVFXパート制作主体の会社の上場は珍しい。CGプロダクションの上場としても、今回は注目されていた。一方、デジタルドメインは、ピクサーやドリームワークス、ILMの様に長編CGアニメーションの製作に進出する意向を持っているとされている。

デジタルドメイン・メディア・グループ(Digital Domain Media Group) http://ddmg.co/