トミー、タカラ、インデックスとアニメビジネス

 トミーとタカラの合併、インデックスの出資といった今回の一連の動きの中でキャラクタービジネスの強化が度々触れられている。しかし、ナムコとの経営統合を発表したバンダイが複数のアニメ制作会社や映像流通会社をグループに持っていたのに較べると、両社のアニメ分野での存在感は大きくない。
 タカラには、近年、美少女のものに強いブロッコリーを傘下にいれたが両社の目立った提携は少なかった。また、ブロッコリーの作品はアニメの主流からやや外れていた。また、これまでタカラは積極的にアニメ製作や製作委員会に加わる動きは少なかった。
 それはトミーも同様である。トミーはアニメやゲームの制作子会社は一切所有していない。それは堅実ながらも新規性にやや欠ける同社の特徴ともいえる。
 しかし、トミーの1990年代後半における企業成長は主にアニメ作品によって支えられていた。ひとつは大ブームを巻き起こした『ポケットモンスター』の玩具部門の商品化を独占するライセンシーであったことだ。また、『ディズニー』のキャラクター商品がトミカと共に同社の屋台骨を支えていたことはあまり知られていない。近年でも、『わがままフェアリーミルモでぽん』の商品化などアニメキャラクターなしでトミーのビジネスを語ることは出来ない。

 いずれにしても、両社とアニメの関わりはライセンシー(ライセンス利用者)として存在である。キャラクターの創造者やライセンサー(ライセンス提供者)としての存在感は薄かった。しかし、今回の合併の新たな出資者であるインデックスが両社に加わることで別の展開が見えてくる。
 それは、インデックスが昨年春に買収したアニメ制作会社マッドハウスの存在である。マッドハウスが加わることで、マッドハウスがアニメを作りインデックスとタカラトミーが版権を管理しながら商品展開を図るというビジネスの流れが生まれる可能性がある。また、これまでは玩具キャラクターに過ぎなかった『リカちゃん』や『トミカ』が別のキャラクターコンテンツに変わる可能性も出て来るだろう。今年の9月に設立を予定している新会社タカラトミーネットワークスがアニメを含んだ今後のキャラクタービジネスの展開を握っていそうだ。

3社に関わる主なアニメ、ゲーム制作会社

マッドハウス (インデックス子会社) 
代表作『東京ゴットファザー』、『MONSTER』、『キャプテン翼』、『カードキャプターサクラ』
ブロッコリー (タカラ子会社) 代表作『デ・ジ・キャラット』、『ギャラクシーエンジェル』
アトラス (タカラ子会社) 代表作『真・女神転生シリーズ』
日本アニメディア (タカラ子会社) 代表作『劇場版ベイブレード』

主なプロパティ
『リカちゃん』、『チョロQ』、『人生ゲーム』(タカラ)
『トミカ』、『プラレール』(トミー)

主なライセンシー作品
トランスフォーマー(タカラ)、セサミストリート(タカラ)、スヌーピー(タカラ)、デュエルマスターズ(タカラ)、ベイブレード(タカラ)、ポケットモンスター(トミー)、ゾイド(トミー)、スターウォーズ(トミー)、ディズニー(トミー)