米玩具JAKKS Pacific 香港企業買収 事業拡大目指す

 米国の有力玩具企業JAKKS Pacificは、10月17日付で香港の玩具企業Moose Mountain Toymakersの買収を完了したと発表した。Moose Mountainは、子ども向けの乗り物、またアーケードのピンボール、スポーツゲームなどを手がける有力企業である。また、キャラクター企業からライセンスを受け、ディズニーやセサミストリート、トーマス、ニコロデオン、マテル、ハズブロなどの製品を生産・販売している。
 JAKKS Pacificは、今回の買収により製品ラインナップの拡大、充実が図れるとしている。また、アジア地域のビジネスにも足掛かりを築くことになりそうだ。

 JAKKS Pacificは、スピン・マスターと共に北米でマテルやハズブロなどに次ぐ規模を誇る玩具企業である。10月18日に発表された2011年第3四半期決算によれば、第3四半期までの売上高は5億3670万ドル、純利益は2850万ドルである。
 企業規模では2大企業から大きく引き離されているが、近年は事業の拡張に積極的だ。これまではライセンスによる商品開発が中心だったが、オリジナルの玩具・キャラクター『MONSUNO(モンスーノ)』を開発、日本の電通とアニメを共同製作し2012年に世界展開を開始する。Moose Mountainの買収もこうした積極策のひとつになる。

 北米の玩具業界は、これまでマテル、ハズブロの2強体制で安定していた。しかし、近年、大きく変化しつつある。ひとつは第3位以下のメーカーの動きである。
 カナダに拠点を持つスピン・マスターは、『爆丸』のヒットをきっかけに急激に事業を拡大する。また、JAKKS Pacificも、電通との協力でオリジナルコンテンツの開発に乗り出す。さらに未就学児向けの有力企業RC2は、この春に企業売却により日本のタカラトミーのグループ企業となった。いずれも日本の企業がなんらかのかたちで関わっているのも特徴だ。

 一方で、マテル、ハズブロは、玩具以外への分野への事業拡大を図る。ハズブロは2010年より子供向けチャンネルThe Hubをスタートして放送事業に乗り出した。また、先週はウォールストリートジャーナルが、マテルが英国の有力アニメーション制作・キャラクター企業HIT エンタテインメントを、およそ600億円で買収する交渉をしていると報道したばかりだ。
 新興国を中心に玩具は成長産業とされている。そうした市場開拓も目指し、今後も玩具業界の新たな展開が続きそうだ。

JAKKS Pacific
http://jakks.com/ 
Moose Mountain Toymakers
http://www.moosemountaintoys.com/