博報堂DYとセガ 日本コンテンツの海外展開会社設立

 博報堂DYとセガは、国内のコンテンツホルダーと協力して海外向けの映画企画・製作を行う新会社STORIES LLC(ストーリーズ)を設立した。新会社の資本金は3510万円、博報堂DYのグループベンチャー支援会社AD plus VENTURE、セガなどが出資、CEO・クリエイティブプロデューサーには博報堂DYの鈴木智也氏が就任した。コンテンツホルダーと海外事業者をつなげることで、日本のコンテンツ拡大を目指す。

 ストーリーズが取り扱うコンテンツは、小説、マンガ、ゲーム、映画、テレビ番組など幅広い。これらの映像化権を獲得し、海外市場向けた英語による映画やテレビ番組などのリメイク企画・製作をする。
 製作においては独立プロデューサーを立てることで、企画・脚本開発からプロダクション、配給、販売までを一貫して担当する。また、海外の脚本家、監督、俳優などと協業し、グローバルなエンタテインメントとを目指す。

 発表によれば、まずセガの持つゲームを題材にした企画と、ストーリーズが既にリメイク化権を獲得している国内SF作品、バラエティ番組の事業が中心となる。
 日本のゲームは海外で人気、知名度とも高く、既にカプコンの『バイオハザード』、バンダイナムコゲームズの『鉄拳』、コナミの『サイレントヒル』など海外で映画化されてヒットしたものも多い。現在、海外から最も注目を集める分野である。しかし、セガの作品の海外映像化は少なく、今後開発の余地があるとみられる。
 また、SF小説は米国のワーナーが桜坂洋さんの小説『All You Need Is Kill』の映画化企画が進めるなど、こちらも新たに関心を集める日本のコンテンツ分野だ。さらにバラエティ番組のフォーマット販売は、日本コンテンツ輸出の有力ジャンルとして知られている。新会社は、ニーズの高いコンテンツを幅広く取り扱うようだ。

 日本コンテンツの海外向けの映像作品開発事業では、産業革新機構がAll Nippon Entertainment Worksを設立している。こちらにはパートナー企業として電通やタカラトミー、TBS、フジテレビ、東宝東和などが参加する。
 映画やテレビドラマ、アニメなどの日本コンテンツの海外展開の必要性が言われるようになっている。その中で、日本向けのコンテンツの海外輸出の限界も指摘されるようになり、当初から海外に向け企画することに目が向けられる。大手企業の進出で、にわかに注目を浴びる海外展開支援会社の今後の展開は今後さらに関心を呼びそうだ。

博報堂DY  http://www.hakuhodody-media.co.jp/
セガ http://sega.jp/