ニコ動と米国アニメ会社ファニメーション 同時配信で提携 

 動画配信・共有コミュニティのニコニコ動画は、北米事業をさらに拡大する。10月14日、ニコニコ動画と北米最大の日本アニメ企業ファニメーション(FUNimation Entertainment)は、日本アニメ配信で提携することを明らかにした。両社はこの秋より協力し、ニコニコ動画の英語版(www.niconico.com)にて新作テレビアニメを日本とほぼ同時に配信する。
 配信作品は、ファニメーションが北米ライセンスを獲得したものが中心になると見られる。日本のテレビ放映から時間を置かずに作品を届けることでファンのニーズに応える、

 10月の提携ラインナップには、『C3』、『未来日記』、『ギルティクラウン』、『僕は友達が少ない』、『ラストエグザイル-銀翼のファム-』、『マケン姫っ!』、『灼眼のシャナⅢ(Final)」』と一気に7作品が挙がっている。
 これまでもニコニコ動画とファニメーションは、それぞれ独自に配信サービスを行ってきた。しかし、ファニメーションのタイトル数は多いものの、同時配信の作品は少なく、機動性にかけていた。また、ライバルとなるクランチロールに比べてサイトのコミュニティ機能が弱い。ニコニコ動画のスピード感と独自のコミュニケーション機能は、ファニメーションに新たなビジネスの可能性を提供する。

 一方、ニコニコ動画の英語版は、この春より日本のドワンゴグループが出資する現地子会社Nico Nico, Incを通じて日本と同様のサービスを提供する。日本の最新アニメや米国のイベントからの生中継などを実施する。しかし、ユーザー数は伸び悩んでいた。北米のBlu-ray Disc・DVD発売の市場シェアで圧倒的な存在であるファニメーションと手を組むことで、認知度のアップ、ユーザーの拡大を期待出来る。
 また、日本のライセンス保有企業にとっては、これまではばらばらになることが多かった同時配信とBD・DVD発売の権利(ビデオグラム化権)が一体化することはありがたい。配信とその後の商品発売のプロモーションも連動し、アニメビジネスの拡大という点でもポジティブだろう。
 北米では、クランチロールやVIZ Mediaといった企業も独自の配信を行っている。今回の日米のビッグプレイヤーの提携で、日本アニメ番組の視聴機会がさらに広がることになる。

ファニメーション(FUNimation Entertainment) http://www.funimation.com/
ニコニコ動画 英語版 http://www.niconico.com/