東宝メガヒット少なく第2Q減収減益 震災影響予想より軽微

 国内最大手の映画会社 東宝は、10月11日に平成24年2月期第2四半期の決算発表を行った。映画製作などの映画営業事業は堅調だったが、東日本大震災の影響を受けた消費自粛ムード、さらに例年よりメガヒットと呼べる作品が少なかったこともあり、減収減益となった。
 連結売上高は942億4400万円で前年同期比10.6%減、営業利益は97億7900万円(同29.8%減)、経常利益は102億7200万円(同28.8%減)、四半期純利益37億5300万円(同48.0%減)である。利益面での減少が大きくなっている。

 映画営業事業のうち製作部門では、『SP THE MOTION PICTURE 革命篇』、『岳 –ガク-』、『コクリコ坂から』など9本を共同製作した。また、配給部門では、東宝で17番組18本、東宝東和で4本を配給した。『映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団~はばたけ天使たち~』、『劇場版ポケットモンスター べストウイッシュ ビクティニと白き英雄レシラム』、『劇場版ポケットモンスター べストウイッシュ ビクティニと黒き英雄ゼクロム』などのアニメも含まれる。
 映画興行事業は、TOHOシネマズなどが中心となる。第2四半期までの映画館館入場者数は1860万4000人と前年比15.5%減である。映画事業全体では、営業収入は601億1700万円(前年同期14.5%減)、営業利益は61億1200万円(同37.9%減)だった。

 演劇事業も、震災の影響が出ている。帝国劇場で28公演、シアタークリエでは5公演の中止があった。しかし、4、5月に帝国劇場で行ったロンドンオリジナル版『レミゼラブル』の最後の公演が大ヒットし、営業収入は8.5%減の57億1900万円にとどまった。営業利益は3億3000万円(同14.6%減)である。
 不動産賃貸事業は、営業収入が142億3100万円(同0.7%増)、営業利益は40億8600万円(同12.4%減)となった。

 また、東宝は同日、通期連結決算の業績予想の修正も明らかにしている。売上高を1794億円から1830億円に引き上げたほか、営業利益は120億円から160億円に、経常利益は128億円から170億円に、当期純利益は74億円から100億円に変更した。全体的にポジティブな見通しになる。
 修正の理由について東宝は、3月に起きた東日本大震災の影響が当初の予想より軽微となるためとしている。第2四半期においては、営業利益、経常利益が予想を大幅に上回っている。

東宝 http://www.toho.co.jp/