アニメ作品数増加 創通の期末決算増収に 

 10月6日、アニメ企画・製作の創通が、平成23年8月期(22年9月~8月)の決算を発表した。売上高が前年比9.5%増の151億2000万円となったほか、営業利益は17億2400万円(前年比11.1%増)、経常利益17億5700万円(同8.0%増)といずれも増加した。一方で、当期純利益は前年比6.1%減の9億3200万円だった。
 創通はテレビアニメ番組プロデュースで、企画・放送枠提案により新たなスポンサー開拓などの営業活動を強化、アニメキャラクターの版権ビジネス拡大などの事業展開を図った結果とする。
 また、同社によれば、アニメ業界ではDVD、Blu-ray Disc市場規模、さらにテレビアニメ番組数がこれまでの減少から増加に転じた。さらにスポンサーの新規作品へのコンテンツ投資意欲も改善の方向に向い、劇場アニメの興行成績も好調に推移しているという。こうした環境が、増収につながったようだ。
 ただし、コンテンツ投資を拡大した結果、短期的にその償却額が拡大した。これが当期純利益を押し下げた。

 メディア事業の売上高は111億3300万円(前年比10.5%増)、営業利益は3億1900万円(同9.9%増)である。製作出資作品数、プロデュース作品数のいずれも大幅に増えた。
 製作出資は、OVA、劇場映画を加え前期4作品から11作品に拡大した。主要な新作は『スーパーロボット大戦OG~ジ・インスペクター~』、『花咲くいろは』、『カードファイト!!ヴァンガード』、『探偵オペラ ミルキィホームズ』」である。プロデュース作品も前期の8作品から15作品まで増加した。コンテンツ投資償却額が大幅増加したことが、短期的な利益を押し下げているが、中長期的な収益拡大につながるとしている。

 ライツ事業では、ガンダムシリーズの貢献が大きかった。『機動戦士ガンダムUC』、『SDガンダム三国伝 Brave Battle Warriors』のほか、ガンダムシリーズの携帯ゲーム関連の版権収入が増加により、業績は順調だった。売上高は27億4600万円(前期比10.1%増)、営業利益14億700万円(同12.7%増)である。
 スポーツ事業は、売上高は12億4000万円(同0.9%増)、営業利益8900万円(同19.2%減)だった。

 創通は、平成24年8月期についても強気の見通しを立てる。予想売上高は167億円(10.4%増)、営業利益18億6000万円(同7.9%増)、経常利益19億円(同8.1%増)、当期純利益10億3000万円(同10.5%増)とする。増収増益を目指すことになる。
 メディア事業、ライツ事業とも、2011年10月放映スタートの『機動戦士ガンダムAGE』に大きな期待をかける。また、出資、製作委員会への参加は10作品程度としている。

創通 http://www.sotsu-co.jp/