バンダイナムコの経営統合後の会社規模

 バンダイ、ナムコの経営統合の背景には激化するエンターテイメント業界における競争力の強化がある。今回の合併により、新会社バンダイナムコは国内では任天堂、昨年秋に経営統合を行ったサミーセガ次ぐ売上げ規模第3位のエンターテイメント企業となる。
 現在、任天堂の今期予想の連結売上高は5400億円、セガサミーは昨期の連結売上高は5280億円で、バンダイナムコは4580億円になる。新たに第4位になるコナミの連結売上げ規模が2750億円、先日インデックスが大株主になった第5位のタカラ売上げが970億円であるから、上位3社がいかに圧倒的な存在であるかが判る。
 任天堂の売上高がゲーム機ハードとそのソフトのライセンス料というほぼ単一の商品から発生していること、セガサミーの連結売上高の大きな割合がパチンコホール向けの業務用パチスロの製造販売が占めることを考えるとキャラクター、ゲームの市場における新会社の圧倒的な存在感が理解出来る。

 新会社を個別分野で比較すると、ゲーム会社としては任天堂、サミーセガに次ぐ第3位ながら、5位タイトー、6位スクエア・エニックス、7位カプコンの売上げ規模でそれぞれの5倍から7倍にもなる。また、豊富なキャラクター資産を持つバンダイとナムコが組むことは、ゲーム市場の中の成長分野であるキャラクターゲーム分野でかなりの脅威になることが予想される。
 昨年のセガサミーの誕生に続く今回のゲーム関連の巨大企業の登場は、4位以下のゲームソフト会社に今後なんらかの選択を迫ることになる可能性が高い。

 玩具市場については、これまでも市場1位のバンダイの存在が強かった。しかし、新会社が玩具+ゲームといった相互補完関係をもった豊富な商品ラインナップを持つことで、他社をさらに突き放すことになる。むしろ、新会社にとっての玩具市場は世界市場を睨むことになるだろう。
 今回の経営統合により、新会社は売上高約3100億円で世界第2位の玩具メーカーハスブロを抜き新たに世界第2位の玩具メーカーとなる。さらに、世界最大の玩具メーカーであるマテルの売上高5360億円も射程圏内に捉えることになる。時価総額も約4000億円になり、敵対的買収を受ける可能性も大幅に小さくなったといえる。

《追記》
5月2日の日本経済新聞によると、バンダイナムコは統合3年後の売上高で5500億円を目指すという。これは、ゲーム企業としても、玩具企業としても売上高で世界一を目指すことになる。(下記一覧参照)

国内ゲームハード・ソフトメーカーのランキング 売上高(時価総額)
任天堂       5400億円 (1兆6860億円)
セガサミー     5280億円 (8600億円)
バンダイナムコ  4580億円 (4000億円)
コナミ        2750億円 (3170億円)
タイトー       845億円  (592億円)
スクウェア・エニックス 730億円 (3920億円)
カプコン      655億円  (643億円)
コーエー      283億円  (1480億円)
(参考 EA社(米国) 3200億円(1兆7600億円))

国内外の主要玩具会社のランキング
マテル      5360億円 (7900億円)
バンダイナムコ 4580億円 (4000億円)
ハスブロ     3150億円 (3600億円)
タカラ       970億円 (435億円)
トミー       820億円 (417億円)