コナミ タカラ株式をインデックスへ売却

 大手ゲーム企業のコナミは自社の保有するメーカー第2位のタカラ株式を携帯ゲーム情報配信大手インデックスに売却した。コナミはタカラの全株式2010万4000株(持株比率22.2%)110億円での売却したことを発表、インデックスは、タカラ株式の購入を公表している。
 コナミは、2000年のタカラの経営難の際にタカラに資本参加をしたが、近年は両社の企業経営の方向性の違いから不協和音が目立っていた。このため両社の提携も限られたものであり、長引くタカラの経営不振もあり、コナミは企業本体の経営への影響も考えて株式の売却を決断したと考えられる。
 タカラの株式の先週末の終値は495円であるが、コナミからインデックスへの譲渡価格から算出する1株当たりの譲渡価格はおよそ524円になる。日本経済新聞によれば、コナミは今回の売却でおよそ50億円の売却益を確保する。

 インデックスは、携帯電話情報配信にとどまらず、積極的な企業買収を行うことで業容の拡大を図っている。グループには、昨年の2月に買収した人気アニメ制作会社のマッドハウスやネットオークションのBIDDERSを運営するDeNAなどが含まれている。
 また、インデックスはこれまでも犬の言葉の翻訳機で話題を呼んだ『バウリンガル』を通じてタカラとビジネス上近い関係にあった。2003年には、インデックスが増資を行う際に、タカラは第三者割当の一部を引き受けておりインデックスの大株主になっている。このため、タカラにとっては一方的に株式を所有していたコナミより対し易いといえるだろう。
 また、アニメに関連する部分では、タカラの子会社ブロッコリーの製作する人気アニメ作品『デジキャラット』や『ギャラクシーエンジェル』の制作はインデックスの子会社であるマッドハウスの制作によるものである。一見、意外感のある株主移動であるが、こうして見るとかなり密接な関係を持っている。今回のインデックスによる株式取得は、こうした関係をより確かなものにすることで、ビジネス上の相乗効果を得るものになる。

 しかし、インデックスのビジネスは、これまでのところ買収した企業とのシナジー効果が十分発揮されていると言えないケースも多い。児童マーケットに強い玩具メーカーのタカラやその子会社であるゲーム会社のアトラス、キャラクター開発のブロッコリーといった会社とどうしたビジネスが行えるかが今後の鍵であろう。