“萌え”市場は888億円 浜銀総研が発表

 横浜銀行系の研究機関である浜銀総合研究所は、2003年の日本国内における『萌え』関連市場が888億円であったという調査報告を発表している。浜銀総研は萌え市場の誕生の背景から市場規模、重要性を8ページほどにまとめた。
 この調査によると萌え関連市場はコミック関連で273億円、映像関連で155億円、ゲーム関連が460億円であるとしている。また、オタク消費の顕在化はインターネットの普及を背景に90年代後半より広がったとしている。

 ここで取り上げている『萌え』は所謂美少女指向の『萌え』であるが、オタクの範囲をどこまで捉えるかと同様の難しさがある。実際に調査では、書籍分野からは関連コミックを抽出、映像関連では萌え関連と思われるタイトルを抽出し販売額を推計している。さらにゲーム関連は恋愛シュミレーションゲームを萌え関連の売上げとして算出している。
 この中には上記作品から派生したフィギアなどの関連商品は含まれておらず、さらに同人市場やメイド喫茶といった周辺市場も含まれていない。こうしたことから、今回の調査は萌えの一次市場ともいえ、実際の市場はさらに拡大したものだろう。

 こうした萌え市場の推計にどういった意味があるのかといった考えもありそうだ。しかし、調査報告は収益の予測不可能性が高いコンテンツ市場において、オタクの心理、行動を理解することはニッチな潜在マーケットを掘り起こすこという重要性があるとしている。確かに、リスクの高い玩具関連と結びついた子供向け、一般向けのアニメやゲームに較べて確実な需要が見込める萌え市場は重要な市場といえるだろう。