東映アニメ ハーロック、ルンルン等で北米の新展開目指す 

 東映アニメーションは同社の保有する多数の旧作アニメを英語吹替し、一挙に北米展開を進める方針のようだ。北米のアニメ情報サイトアニメニューズネットワーク(Anime News Network:ANN)の報道によって明らかになった。
  東映アニメは米国に本社を持つウィリィアム・ウィンカーズ・プロダクションズ(William Winckler Productions)とこのプロジェクトを進めている。
 新たに吹替えを進めているのは、『大空魔竜ガイキング』、『ダンガートA』、『宇宙海賊キャプテンハーロック』、『明日のナージャ』、『北斗の拳』、『SF西遊記スタージンガー』、『花の子ルンルン』、『ゲゲゲの鬼太郎』など、70年代、80年代製作の人気作品である。今後は、さらに作品を追加する予定としている

 吹替えされた作品はウィリィアム・ウィンカーズと日本企業のRioloco プロダクションズ(Rioloco Productions)が米国の流通を手掛ける。作品の流通は、DVDのほかインターネットやテレビなどが含まれていると、ANNのニュースのなかでウィリィアム・ウィンカーズの関係者が語っている。
 また、吹替えはウィリィアム・ウィンカーズがプロデュース、監督、脚本を担当するとする。日本最大のアニメ制作会社による、北米進出の大型プロジェクトになる可能性が高い。

 ウィリィアム・ウィンカーズは、カリフォルニア州に本社を持つDVDの流通会社である。これまでに『宇宙の騎士テッカマン』のDVDを扱っているが他の作品はホラー映画やカルト映画としており、日本アニメの発売には馴染みがない企業である。
 同社の公式サイトからは比較的小規模な経営が伺われるが、今回挙げられた作品を取り扱うとなると、日本アニメ流通の主要プレイヤーのひとつとなる。東映アニメが北米で力を入れいるインターネットやモバイル向けの展開も視野に入っている可能性がありそうだ。
 また、Rioloco プロダクションズは、2007年にJ.F. Oya氏によって東京・台東区に設立された。同氏は、キティなどで海外ライセンスの経歴があるという。

 具体的な米国での作品リリースの日程は伝えられていないが、今回のプロジェクトは米国のアニメ産業にも大きなインパクトをもたらしそうだ。米国ではこれまで旧作アニメの市場は小さく、これまでこうした作品がテレビ放映やDVDで流通することはほとんどなかった。また、昨今厳しさを増す北米の日本アニメ産業のなかで、吹替えリリース出来る作品は急減している。
 東映アニメはこうした流れに挑戦することになる。吹替えとなる目指すはアニメファンではなく、大衆市場、それは作品のラインアップからも伺える。今後の東映アニメの北米展開に目が離せなくなっている。

アニメニューズネットワーク Anime News Network http://www.animenewsnetwork.com/,
TOEIWilliam Winckler Prod., Rioloco Dub 23+ Features

東映アニメーション http://www.toei-anim.co.jp/
William Winckler Productions http://www.williamwincklerproductions.com/」」
Rioloco プロダクションズ http://rioloco.jp/