ミクパ♪、テニミュ生中継のライブ・ビューイングJが増資

 映画館のライブ・ビューイングを専門に手がける株式会社ライブ・ビューイング・ジャパン(LVJ)が、8月31日付けで第三者割当増資を行った。増資額は4900万円で、エイベックス・グループ・ホールディングスとソニー・ミュージックエンタテインメント、東映、東宝、電通の5社がこれを引き受けた。増資後の資本金は4億4100万円となる。
 LVJはODS(Online Digital Source)と呼ばれ、新しいビジネスとして注目される劇場での音楽コンサート、演劇、スポーツ、イベントなどの生中継(ライブ・ビューイング)事業の会社として2011年6月2日に設立されたばかりである。アミューズ、ファミリーマート、博報堂キャスティング&エンタテインメント、WOWOWの4社が出資する。さらに今回の増資により有力音楽会社、映画会社、広告代理店などの有力メディア企業が株主に並んだ。今後の大きな取り組みが予想される。

 こうした大きな枠組みが登場したのは、ODSのビジネスへの注目が増しているためである。ひとつはシネコンのサイト数が増加し、シネコン間の競争が激しくなっていることにある。プログラムの多様性と従来の映画ファン以外を劇場に足を向けさせるコンテンツ、客単価の高さなどから興行側のODSへのニーズが高まっている。
 さらにライブイベント自体への関心の高まりもある。映像・音楽のパッケージの収益が低下するなか、音楽や映像関連企業はライブイベントによる収益の拡大を目指す動きが強まっている。しかし、会場の収容人数に限りのあるライブイベントは、必ずしも収益性が高くない。ODSはこうした問題に、ひとつの解決を与える。

 こうした動きはアニメ業界とも無縁ではない。近年、イベント性が増しているアニメでも、ライブ・ビューイングは増加しているからだ。
 8月26日には『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 TV版』をテレビ放映と同時に劇場楽しむ生中継イベントが行われた。8月27日には『劇場版魔法先生ネギま!ANIME FINAL』、『劇場版ハヤテのごとく!HEAVEN IS A PLACE ON EARTH』の初日舞台挨拶が全国の劇場に中継されている。また、9月17日に全国30館以上の劇場で予定されている『TIGER & BUNNY ~ありがとう!そして、ありがとう!!~』もイブ・ビューイングのひとつだ。

 実際にLVJは設立してまだ日が浅いが、アニメファンなどにも馴染み深いプログラムに既に取り組んでいる。8月17日には、札幌市内で行われ大きな話題を呼んだ「初音ミク ライブパーティー2011 39’s LIVE IN SAPPORO」を香港、台湾、韓国の海外劇場に同時生中継している。
 さらに9月24日には、「ミュージカル「テニスの王子様」青学vs氷帝 ライブ・ビューイング in シアター」を予定する。こちらは全国30館以上の劇場に人気イベントの千秋楽の模様を同時生中継するものだ。ライブでは限りがある人気のイベントのチケットの限界をライブ・ビューイングでカバーする。
ODSを専門にするライブ・ビューイング・ジャパンの登場で、こうしたイベントは今後もさらに増えることになりそうだ。

株式会社ライブ・ビューイング・ジャパン http://www.liveviewing.jp/