任天堂増額修正と配当大幅増

 ゲーム会社の任天堂は、平成17年3月期の通期業績予想を経常利益と当期純利益を約17%ずつ上方修正すると発表した。これにより、連結ベースの経常利益は1200億円から1400億円(16.7%増)に当期純利益は700億円から820億円(17.1%)になる。上方修正の理由は、為替が前回発表より大幅に円安に推移したための為替差益の増加のためだとしている。経常益は昨年の2.8倍に達する。こうした好調な業績は、昨年発売されたニンテンドーDSの国内外での極めて好調な販売も背景にある。

 また、純利益の増加に伴い、期末の配当金を前年度の1株当たり70円から一気に200円に大幅に引き上げると発表した。これにより、一年間の配当金はこれまでの1株当たり140円から270円になる。
 今回の配当金の増加は、任天堂によれば連結当期純利益の増加によるためとされている。しかし、約7800億円もの潤沢なキャッシュに対して海外投資家から配当金の増額を求められていたことも理由にありそうだ。さらに、そうした豊富な資金にもかかわらず株式時価総額が約1兆7000億円に留まっており、任天堂はM&Aの対象として魅力的な企業になっている。配当金を増やすことで株価を引き上げ、敵対的買収から身を守る意味も含んでいるかもしれない。