クレヨンしんちゃん 中国で本物がニセモノに

 2005年1月21日の産経新聞によると、中国でも人気の高い『クレヨンしんちゃん』のキャラクター商品を出版元の双葉社が販売したところ、先に中国企業が中国語名『蝋筆小新(クレヨンしんちゃん』を登録していたためニセモノとして商品の撤去処分を受けた。
 記事によれば、1997年に広東省の中国企業が『蝋筆小新』商標登録し、その後商標権を譲り受けた上海企業が『クレヨンしんちゃん』のキャラクターグッズを販売していたという。双葉社は、昨年4月に『クレヨンしんちゃん』の関連商品を売り出したが、同社がライセンスを与えた上海企業の製品が上海や江蘇省で販売停止となり、在庫の没収処分を受けた。同社は、コピー商品の商標権取り消しを当局に請求中である。

 中国では、本来のブランド所有者に先駆けて海外の人気ブランドやその類似商号を当該企業が中国進出する前に登録する例は少なくない。時には、合弁企業や事業パートーナーが行う場合もあるという。このため、ブランドを利用したビジネスに支障をきたすケースも多い。
 これまで、クレヨンしんちゃんは、版権管理の難しい中国市場における日本キャラクタービジネスの数少ない成功とされてきた。それだけに、今回の例は中国におけるキャラクタービジネスの難しさをあらためて認識させる結果でもある。