OVA「けものとチャット!」 竹書房が強力プロモーション

 みずしな孝之さんが「まんがくらぶオリジナル」(竹書房刊)で連載中の人気マンガ『けものとチャット!』が、この秋に初アニメ化される。10月23日に『けものとチャット!』単行本第5巻と、新作OVAが同時発売される。
 その発売を前にして、竹書房は雑誌、livedoor、Yahoo!、ネットラジオ、サイン会などを通じ、「秋のけもチャ祭」と題したプロモーションを推進する。様々なシーンで『けものとチャット!』を目にすることで、一気に認知度を上げる狙いだ。

 まず、ポータルサイトlivedoorでは、今回のOVAの中から特選1話をサイト内の4コママンガ系ウェブサイト「まんがライフWIN」にて先行公開する。これは、ここだけの独占無料配信となる。
 雑誌では「月刊まんがライフ」11月号に、みずしな孝之さん自らがOVA『けものとチャット!』のアフレコレポートをマンガとして掲載する。さらに「月刊まんがくらぶオリジナル」11月号では、Yahoo!ペットで開催された「しゃべってる感じの猫」コンテストの優秀10作品を用いて、みずしな孝之さんが制作した2コママンガを掲載する。

 このほか公式サイトでは、みずしな孝之が共同作詞・プロデュースを手がけた主題歌「けものとチャット!」先行公開、インターネットラジオK’z Stationでは、10月に発売記念ラジオ配信と次々と企画を打ち出す。
 11月1日には、福家書店福岡店にてみずしな孝之サイン会を開催するなど、一ヶ月以上にわたりネットとライブを通じたイベント波状的に仕掛ける。竹書房のOVA『けものとチャット!』にかける期待の大きさを感じさせる。

 近年、アニメDVDの苦戦が語られることが増えているが、一方で、出版社がアニメDVDの発売元となることが増えている。講談社の手掛けるOAD(オリジナル・アニメーション・ディスク)がよく知られているが、このほかにも集英社の『To LOVEる』などの例がある。
 こうした出版社の取り扱うアニメDVDは書籍とセットにすることで、書籍扱いとなる。このため商品をDVDパッケージの流通でなく、書籍流通に乗せることで売上を拡大することが可能になる。また、直接DVDを取り扱うことで、出版社の利益も拡大する。

 今回の『けものとチャット!』のOVAは、出版社によるアニメ化の動きがさらに中堅出版社にも広がっていることを示していそうだ。今後もマンガ作品、キャラクターのアニメ展開を、出版社自から行うケースは増えそうだ。
 一方で、こうした商品の売上は書籍扱いとなることが多いため、日本映像ソフト協会が発表するビデオソフトの売上統計に含まれていない。出版社によるアニメDVD市場が今後拡大すれば、アニメDVDの統計の分析や見方にも注意が必要となる。

OVA『けものとチャット!』 http://www.takeshobo.co.jp/sp/kemocha/
竹書房 http://www.takeshobo.co.jp/