バンダイビジュアル 米国現地法人設立

 バンダイグループで、アニメの製作・流通を手掛けるバンダイビジュルは米国のカリフォルニア州に現地法人バンダイビジュアルUSAを設立した。資本金は約1億円で今月設立された。会社の目的は映画やアニメ産業の多いカリフォルニア州を拠点に米国人の嗜好を探ることと日本アニメのDVDの販売である。
 また、現地の流通業者では行なえない高品質高付加価値ビジネスモデルでの展開を行なうとしている。マニア層を中心とした市場を狙った展開を自ら行なうと考えられる。

 近年、日本アニメの成功について語られることが多いが、実際に日本アニメの米国市場での成功は限定的な市場での成功に過ぎない。子供向けのアニメの成功はポケットモンスターやドラゴンボールなどはあるもののディズニー作品を中心とする米国アニメがやはり市場では強さを発揮している。むしろ、バンダイビジュルが扱うようなハイティーン以上に向けたハイエンド市場は米国で同種の作品がないため日本アニメが独占的な地位を占めている。ハイエンド市場は米国では限定的で小さな市場であるが、ビジネスリスクは小さく、効率的な市場である。そうした意味では、こうした作品に強みのあるバンダイビジュアルにとって米国市場は重要な市場であるといえる。
 今回の記事では、新しく設立されたバンダイビジュアルUSAの現地での仕事については判らないことも多い。DVDの販売を手掛けるとするが、これが米国における流通に携るものなのか、市場調査だけなのか、あるいは既にあるバンダイグループの米国流通会社バンダイエンターテイメントとの関係がどうなるかといった点には触れられていない。
 確かなのは、昨年の東映アニメーションの米国法人立ち上げも含めて、日本のアニメ関連企業が市場調査、販売、ブランド管理についてもっと総合的に米国市場に関わろうとしていることである。これは、GDHの様に海外市場を重視する新興企業も含めて今後の日本企業の新たな流れになる可能性がある。