2004年 米国ゲーム市場は1兆円

 米国のマーケット情報会社NPDは、2004年の米国のゲーム機のハードとソフトを合わせた市場がおよそ約90億9000万ドル(約1兆円)になると発表した。NPDによると、2004年の米国市場のゲーム機、携帯ゲーム機、ソフト及び関連商品の売上げは約90億9000万ドルで昨年の100億ドルより若干減っているが、数量ベースで考えると4%増えている。
 一昨年から引き続く好調さはゲーム機ソフト、携帯ゲーム機、携帯ゲーム機ソフトに負っており、それぞれ前年比7%増、10%増、11%増であった。中でも、携帯ゲーム機ソフトの売上げは、昨年始めて10億ドル(約1020億円)を超えた。業界関係者は、ゲーム機自体は新機種の発売前に見られるマーケットサイクルの終わりに差し掛かっているにも関わらず、市場の減速が見られないのは素晴らしいとしている。
 また、同時に発表された2004年ゲームソフトタイトルのベスト10は『Grand Theft Auto: San Andreas』(Take II Interactiv)がトップであった。『Grand Theft Auto: San Andreas』は、昨年の米国のゲーム・オブ・ザ・イヤーにも選出されている。また、2位は昨年の新発売時に社会現象にまでなったオンラインゲームソフトの『Halo 2』(Microsoft)、3位はスポーツゲームの『Madden NFL 2005』(EA)であった。日本のゲームでは、6位に『Pokemon Fire Red W/ Adapter』(Nintendo)がベスト10に入っている。
 ゲームソフト会社別では、『Grand Theft Auto: San Andreas』とNFLの関連のスポーツゲームの2タイトルがベスト10に入っているTake II Interactivが3タイトル、NFLのスポーツゲームと自動車ゲーム『Need For Speed: Underground 2』の3タイトルがベスト10に入ったエレクトロニックアーツ社の2社がトップであった。

 こうした、ゲームソフトの売上順位を見ると米国のゲームソフト市場の現在の状況が垣間見える。Take II InteractivとEAいったスポーツゲームを得意とする会社がベスト10のほとんどを占めており、米国のゲーム市場の最も大きな市場がスポーツゲームであることが判る。このスポーツゲームの市場を制覇出来るかが、市場における動向を大きく左右する。
 ところが、18日の朝日新聞の記事『EA社、ESPNの商標獲得』によると、Take II Interactivのドル箱スポーツソフトのタイトルに使われているESPNの商標権をEAが獲得し、他企業の使用を妨げるという。スポーツゲームの覇権争いは激烈なようだ。また、オンラインゲームでの『Halo』シリーズの圧倒的な強さは、今後のオンラインゲーム市場に何らかの示唆を与えているのでないだろうか。