米国流通会社がアニメ企業FUNimation買収へ

 米国の大手日本アニメ流通会社FUNimationがエンターテイメントの出版・流通会社で米国NASDAQ市場に上場するNavarre Corporationに買収されることになった。
 記事によるとNavarreは、現在、2005年3月15日を期限にFUNimationの完全買収の契約を進めており、契約が合意されればFUNimationの権利を持つ作品や店舗など全ての利益を獲得することになる。Navarreは買収ため約1億50万ドル(約105億円)の現金と1,495,216株から 1,827,486株の Navarre の普通株(2005年1月11日現在1株当たり18ドル27セント)をFUNimation側に支払う予定である。さらに、今後5年間、FUNimationが業績目標を達成することを条件に毎年最大1700万ドル(約17億8500万円)が支払われる。
 NavarreのCEOのエリック・ポールソン氏は今回の買収により会社の流通部門の資産拡大だけでなく、出版部門の成長にも貢献すると述べている。さらに、FUNimation は国際ライセンス業務とブランド開発の新しい知識を得ることになるだろうとしている。
 FUNimationプロダクトのゲン・フクナガ社長は、Navarreグループの一員になることは非常にエキサイティングである、Navarreの資本や流通網を利用出来ることは FUNimationのビジネス拡大の助けになると述べている。
 
 日本アニメの大手流通業者として知られるFUNimationは、テキサス州のフォートワースに本社を置き日本アニメの流通、販売を広く手掛けている。90年代初頭に米国のファンダムから生まれて来た日本アニメを扱うベンチャー企業の中では最も成功した会社のひとつである。取り扱い作品の中には『ドラゴンボール』シリーズや『幽遊白書』、最近では『鋼の錬金術師』、『名探偵コナン(英題:Case Closed)』がある。近年の売上げは、2001年が4980万ドル(約52億3000万円)、2002年6370万ドル(約66億9000万円)、2003年8160万ドル(約85億7000万円)になり、税引き前の利益は2001年2000万ドル(約21億円)、2002年2490万ドル(約26億1千万円)、2003年3050万ドル(約32億円)であった。
 近年の事業規模の拡大から考えて、今回の買収は、FUNimation側からは事業拡大のための経営資源獲得という戦略的なものであることが伺える。また、Navarreにとっては、扱い商品の拡大と成長する日本アニメ分野への戦略的投資であろう。