東映アニメの米国展開 ジェネオンと提携

 米国のアニメ・コミック情報のICV2は2004年11月12日及び19日の記事で東映アニメーションは、同社のアニメ作品のDVD/ビデオの北米市場での流通について米国のジェネオン・エンターテイメントと包括的な提携を結んだと伝えている。現在、東映アニメーションの作品は、Funimationや4Kids Entertaimentといった様々な米国企業によって提供されているが、今後はジェネオンに一本化される見込みであるという。
 ジェネオンは米国市場のアニメDVD/ビデオの主要流通業者で、旧パイオニアであるが2003年に日本の大手広告代理店電通の傘下に入り現在の社名に変更している。

 東映アニメーションは、海外事業の強化のため本年3月に北中南米事業を統括する現地企業TOEI Animation Incorporated をロサンゼルスに設立し5月から営業を始めている。東映アニメーションの発表資料によるとこの目的は現地でのビジネスをこれまでの間接的なものから直接的な転換するためであり、それにより効果的で継続的なビジネスが実現出来るとしている。その具体的目的に次の3点が挙げられている。

1)取引はこれまでの現地配給会社、代理店を通じていたものから現地TV局、現地メーカー、現地販売会社と直接行うようになる。
2)市場調査は取引先に依存していたが実地調査を行う。
3)作品は、日本向けの作品の輸出のみから、これに加えて海外向けの作品の企画を合作、提携も含めて行う。

 今回のDVD/ビデオ流通の一本化もこうした効率化のひとつと考えられる。東映アニメーションは日本アニメの海外市場での成長と裏腹に2002年、2003年と海外事業での売上高の減少が目立っていた。
 また、将来に向けて海外事業から売上げ比率を引き上げる方向を示している。そのためには、今後も北米市場でのより効率的で収益のあがるビジネスモデルが必要とされている。