GDH株式上場は順調な滑り出し

 2004年11月9日、子会社のGONZOを中心にアニメ制作や版権管理を行っているGDHが東京証券取引所のマザーズ市場に上場した。公募価格24万円に対して初値は292000円で寄付いた。その後も、積極的な買いものが集中し、結局、寄付き後のストップ高332000円で9日の取引を終了した。買い残し株数は8817株で強い地合いのままの取引終了である。
 今年の9月になり1年ぶりに新規公開株の初値の公募価格割れ銘柄が現れるなど新規公開株市場の地合いの悪さが目立って来ていた。その環境の中では極めて順調な上場であったといえる。初日取引高は、14,931株と公募・売出し株数3,500株の3倍以上に達した。
 アニメ制作会社関連の株式としては、東映アニメーションやトムスエンターテイメントが知られているが両社の得意とするのは低年齢向けのアニメである。GDHの得意とする高年齢のコアユーザー向けのアニメ分野は日本アニメが世界的に強いとされる分野である。会社の内容は、むしろ、バンダイビジュアルや非上場企業のプロダクションIGといった業態に近い。いずれにしても、この分野の唯一のアニメ制作会社の上場企業といえる。
 GDHは、上場後はこれまでの得意とするコアユーザー層から、子供市場、劇場映画への進出を考えているという。今後の実績でさらに会社の真価が問われるだろう。コアユーザーをマーケットにするアニメ制作会社への市場の高い評価は、産業としての日本アニメへの評価へもつながるだろう。

 GDHの発行目論見書によると、上位株主のベンチャーキャピタルApax Globis Fund LPとJapan Mdia LLCは6ヶ月間のロックアップ確約しており上場から6ヶ月間は株式の売却を行わないことになっている。また、今年5月にGDHに10%の株式出資を行ったフジテレビのGDH株購入単価は20万円であった。