経産省 融合新産業重点分野にコンテンツも

 経済産業省の産業構造審議会情報経済分科会は、ITと融合した新たな産業創出を目指す重点6分野・横断的課題5分野のアクションプランを策定し、このほど公表した。この重点6分野のひとつにコンテンツ・クリエイティブビジネスが挙げられた。IT産業とコンテンツを融合させた産業創出の重要性が示された。
 現在、製品・サービスのデジタル化とネットワーク化の進展が進むなかで産業構造が変化しているとして、アクションプラン策定することで新たな動きに対応する。とりわけ成長が期待されるシステム型新産業に着目し、この分野でグローバル市場獲得を目指せる新ビジネス創造の具体策を提示する。

 重点分野にはコンテンツ・クリエイティブのほか、スマートコミュニティ(エネルギー)、スマートヘルスケア(医療)、ロボット、自動車交通システム、スマートアグリ(農業)が含まれる。さらに横断的課題5分野としてセキュリティ対策、人材育成、国際的アライアンスによるグローバル展開、ベンチャー創出、ビッグデータの利活用促進を挙げる。
 課題を明らかにしたうえで、今後、産官学による「融合システム産業フォーラム(仮称)」を立ち上げる。さらに 融合システムの設計・開発・輸出の支援、産業革新機構による事業化リスクマネーの供給、技術・機器の戦略的な標準化活動の促進などの具体的な施策をとる。

 コンテンツ・クリエイティブビジネス分野では、とりわけ電子書籍分野、クラウド型視聴サービスのルールづくり、知的財産の収益力強化が言及されている。
 電子書籍分野では、配信プラットフォーム間の競争促進と利益配分のための事業環境整備を推進する。デジタルコンテンツの集中管理を支援し、配信プラットフォーム・端末デバイスなどの公正な競争確保し、適正な利益分配を促す。
 知的財産の収益力強化では、コンテンツ関連で分散する権利の一元管理を提案する。また、新興市場への展開、中国コンテンツ市場参入の促進を打ち出す。

 こうした施策の目玉となるのが、新たに設立されるコンテンツ海外展開ファンド(仮称)である。海外のキープレイヤーや国内業界関係者のノウハウや人材を結集し、投資案件のグローバル展開をサポートする。
 投資案件には、マンガや小説などのコンテンツの海外市場向けた企画開発費用への出資、コンテンツの海外展開が念頭に置かれている。コンテツ関連の権利を集約し、企画段階からハリウッドなどのグローバル流通網を持つ者と連携し、グローバルな事業展開を目指すとしている。ファンドは、コンテンツの海外展開の枠組みづくりの支援機関と考えられそうだ。

経済産業省 http://www.meti.go.jp/